食事介助の時間は苦痛

入居者さん達の食事介助の時間は、

小夏にとって最大の苦痛タイム。

朝 出勤すると自分で食べられる人は

もう済んでいます。

食べられない人は 介助しますが

職員さんも多くはないので

順番にやるしかありません。

ジージもバーバも

パクパク食べられないから

時間がかかるよ。

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それはいいんだ。


食べさせてあげるのは

何も問題ないの。



トレーを下げる時に

食事量のチェックもしなくてはなりません。



それを何%食べたかファイルに

記入するのです。


食べ始める前の元々の量を

小夏は見た事ないので、

どのくらい食べたか 分からないよね。

もちろん 全部食べてあれば

100%だけどねー。




適当に書くと これ誰が書いたの⁈

注意されます。

多めに書いたら

たくさん食べられたという事になる。

食事量は とても重要な事だから

それは正確にやってくれと。


はい、ごもっともです。

小夏が困るのは それだけではありません。


食べ終わるとすぐにトレーを

片付けていくんですよ。



そんなに 早くトレーを下げないと

いけないんですか？

小夏だったら嫌だな。

食べた気がしませんよ。



その後は歯磨きをしないといけないから

ドンドン進めちゃうんだろうけど。



モタモタしてると大きな声で

職員さんに言われます。



「小夏さん！
AさんとBさんとCさん
もう下げてください！

全部100%だから

一個づつやってないで、

まとめて片付けて！」



そうなんですよね、

私も2、3人分まとめて回収しようと

思って出勤したんですよ。



昨日までは一個づつ回収してたから。



それを見ていたんですねー。

でもね、大きな声で

あれやれ！ これやれ！


かなり言われる方は

へこみますよ。



新人パートは 傷つきやすいのです。

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一段落して 本業のシーツ交換へ

行こうとしたら

先程 大きな声で指示をしてくれた

職員さんが近くに来ました。



ごめんねー、バタバタしちゃってて。

忙しいから ついつい

ポンポン言っちゃうのよね。



悪いわねーって。


だから小夏も モタモタして

申し訳ないって言ったの。



少しだけ気が楽になった。



こういう早いテンポに

付いて行けなくて

食事タイムは とても嫌ですー。


やりたくないですー。



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タグ：老人ホームの食事 食事摂取量 新人パート