急に姿を消す老人ホームのバーバ

急に姿を消すって、フラフラと

歩き回るということではありません。

具合が悪くなって、救急搬送されたり

亡くなってしまったりするのです。


老人ホームだったら それは珍しい事では

ないのかもしれませんね。

小夏にとっては 昨日まで元気だった人が

翌日に居なくなるというのが

何だかとても驚きです。

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シーツ交換で各部屋を回っていると、

布団やシーツが剥がされて、

ロッカーまで空になっている、

そんな部屋を目にします。



そして部屋の表のプレートが無くなってる。



誰だっけ？

ここに居た人？



思い巡らし・・・

あのバーバだって分かった時は

更に悲しくなるよ。

空いたベッドは 綺麗に拭くのが

小夏の仕事です。


ベッドの柵もロッカーの中も。

お掃除シートで綺麗にします。




あー、あのバーバとは

よく館内を散歩したなーとか

見守りタイムに よく笑ったなとか

思い出します。



たった1ヶ月半ほどなのに、

悲しいのだから

長く接してきた職員さんたちは

もっと悲しいよね。


前のパートをしていたら 分からない気持ち。

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救急搬送されたバーバが

その後どうなったかは

小夏には分からない。



日が経つと みんな気にしなくなるんだろう。



でもきっと 間をおかずに

新たに入って来られるはず。


多くの出会いと別れが

老人ホームにもあるんですね。



その時 その時を大切に過ごさないと、

そう思います。




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タグ：入所者 入居者 利用者 救急搬送