頑として動かないばあさん

頑として という言葉がぴったりなバーバ。

ヨロヨロしながら歩くのに、

支えると怒り出すんだよね。

そのくせ いつもの席を離れてフラフラすると、

戻るべき自分の席が分からない。

どうすると思いますか？

空いてる席に座って、澄ましてます。

その周りにいる人は、

そこは貴女の席じゃないわよと注意します。

しかし頑として動かないバーバなのです。

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困るのは 元々そこの席に座る人。



ちょっとトイレに行ってただけなのに、

帰って来て 頑固ババアが占拠してたら

どうしていいのか分からないよね。



職員さんも説得しますが、

とにかく頑固で 知らんぷりしてます。

これが１日に何度も繰り返されます。

認知症って、こういう事よね。



もう老人ホームにいる認知症の人達に、

社会のルールなど通用しません。


でも・・・

好きでこんなになってるわけじゃない。



認知症という病気なんだもの。

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みんなが頑固ちゃんではないけどね。

認め合うのは なかなか難しいよ。



中には優しいバーバもいて、

自分のおしぼりやエプロンが

隣の人に取られても いいですよーって。


使ってくださいーって。


どんなに控えめに生きてこられたんだ？


自分の我を通そうとする事が多い中、

自分の使うものがなくなっても

人に譲るなんてねー。



見ていると 泣けてきます。



もちろん すぐに代わりを渡しますが。


ちゃんと見ていないと、

優しい人ばかりが

我慢するようになっちゃう。


それは許せん！




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タグ：認知症 高齢者