それじゃみんなの嫌われ者だね

「それじゃみんなの嫌われ者だね」

そう言ったのは フロア内を歩いていた

認知症の入居者さんです。

小夏が担当している2階は、

とても広くて ゆったりしています。

その中を散歩したい時は

手をとって 一緒に歩きます。

途中にホールがあり、ちょうどその時

食事介助をしている鬼ババアが

そこで 大きな声を出していたのです。

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「Aさん！ 何で立ち上がってるの！

早く食べてくださいよ！」とか



食べたばかりなのに、

ご飯まだなの？ というバーバに

今 食べたでしょ！と大きな声で

言ってました。

それを聞いた お散歩中のバーバが

「あの人なに？ みんな静かにしてるのに

何であんなに最初から怒ってるの？」

と言いました。



私もその人は好きじゃないから、

あの人は いつも大きな声なんだよ。


もっと静かに言えばいいのにね。


だから嫌いなの。


そう言うと

「それじゃみんなの嫌われ者だね」

なんて言うから 笑ってしまった。



でも、そう思っている事は

2人の秘密ねーと、約束しました。

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認知症の人は 分からなくなっちゃう事が

多いけど、共有出来る事もあるのです。



何でも あれダメ！ これダメ！


それは良くないね。



広いフロアをゆっくり回ってくる事は、

小夏にとっても気分転換になります。



これもお仕事の一環ですー。




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タグ：認知症 ストレス